男女格差 高校生が議論 池上さん招きフォーラム

池上さんと意見交換する星野さん(右)

女性の生活向上を目指して活動する国際ソロプチミストの日本東リジョンは10月1日、東京・渋谷の国連大学で日本の男女格差について考えるフォーラムを開いた。本県の6人を含む関甲越1都8県の高校生92人が、講演や討論を通じて格差解消に必要な方策について考えた。
フォーラムは高校生に国際的な教養やボランティア精神を育もうと隔年で開催。「男女格差111位の日本~あなたはどうする?どうしたい?」がテーマで、ジャーナリストの池上彰さんが「国力の基礎は女子教育から」と題して基調講演した。
討論では池上さんの司会で、参加者の発表などを基に、「差別意識を取り除くために、体育の授業を男女一緒にするのはどうか」などについて議論。勢多農林高3年の星野瑠奈さんは実体験から「バスケットボールを一緒にやったが、体力差があって難しかった」と話し、運動の内容などケース・バイ・ケースでの対応が必要と意見を発表した。
「女性が日本の企業、社会で活躍するために必要なこと」についての議論では、企業内保育所の充実や、産休・育休が取りやすい環境の整備、男女差別があることの教育などを推進することの大切さが主張された。
(上毛新聞掲載 2017/10/2)


「第10回日本東リジョン・ユース・フォーラム」の県内参加生徒は、SI前橋、SI高崎、SI利根ぬまたが推薦した6人。討論後は、「自分と同学年の高校生が、しっかりした意見をもっているのを聞き、刺激を受けた」、「このような機会がなければこの問題について考えることがなかったが、新たな気づきがあった」、「池上さんの講演で、物事を客観的にとらえ、自分の頭でしっかり考える必要を感じた」など、大変有意義な体験であったとの感想が寄せられた。
なお、参加生徒による「フレンドシップ・パーティー」では、各人が手作り名刺を交換。イラスト入り名刺を作った星野瑠奈さんは、「名刺賞」(3人)を受賞した。

県内からの参加生徒6人